グラナダ在住日本人による観光案内所(アルハンブラ宮殿・白い村・洞窟フラメンコ)

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グラナダ×日本

グラナダを120%楽しむ為のアドバイス

グラナダを120%楽しむ為の日本語情報センターからのアドバイスです。

グラナダで観光する際のスベシ事項(10箇条)をまとめておきます。是非一読して思い出の残る素晴らしい旅行にしてください。

まずは手始めに、、、

1.とりあえず挨拶をするべし!!されたら返すべし!!

簡単な挨拶『HOLA!:オラッ!』は覚えてください。(「こんにちは!」「やあ!」そんな意味合いです。)
スペインでは店に入る、バルに入る、さっき会った人と気軽に挨拶から始まる文化です。そこから会話が始まり、思いがけない体験に繋がる事もあります。恥ずかしがらず元気良くです。

2.バルでは1杯頼んで待つべし!!

グラナダの醍醐味、それはタパス(小皿料理)が飲物1杯たのむ毎についてくるという日本での飲食業経験者にとっては理解しにくいであろう驚きのシステムです。
まずは様子見で1杯オーダーしてください。その際『タパス(小皿料理)、ポル ファボール』と言えたら完璧です。バル・レストランによっては最初に料理を注文するのを聞いて、『食事するし、タパスは必要ないか』と判断されるケースも稀にあります。
タパスが運ばれてきて雰囲気を味わえた後は、ハシゴするなり、お食事するなり、ご自由にどうぞ。

3.タパスだけでなく店主ととにかく話すべし!!

バルというのはスペイン文化、生活そのものです。旧居住区が街の中心に自然に組み込まれており、都市計画法の観点で観光地化されづらい傾向にあり地元の生活が身近にあります。
スペインの素に触れる絶好の機会です。皆さんに魔法の言葉を授けます。。。。一口食べておっさんの目を見て、『ムイ、リコッ』と叫んで下さい。
南スペインのバルに仕える陽気なおっさんは全員、満面の笑顔からの、マシンガントークを始めます。意味もわからないし、面倒臭くなっても聞いてればもう1品くらいサービスしてくれます。ちなみに先程の『muy rico(ムイ、リコッ)』は絶品だ、おいしいという意味です。

4.真夏のシエスタ(昼休憩)は取るべし!!

グラナダは盆地の為、真夏では日中は40度を超えます。
14:00〜16:00頃は特に暑く、その時間歩いているのは観光客のみと言ってもいいくらいです。旅行は体力が重要な要素の一つです。スペインに馴染むつもりで思い切って昼寝しても、日が長い(最長22:00頃まで明るい)ので十分時間はあります。
アルハンブラ宮殿観光など出歩く予定があるのであれば、定期的に日陰、バル等で休憩を取って下さい。
ペットボトルの水も携帯必須ですが、広場に隣接した商店、バル、パン屋など比較的簡単に購入はできます。

5.お客様は神ではないと言い聞かせるべし!!

日本人のサービス精神はここにはありません。ここはスペインです。水道が壊れても土日を挟めば直しにくるのは月曜日。シエスタの時間になれば容赦なく我が家へ帰ります。
『郷に入れば郷に従え』そういうもんだとスペインを受け入れ、少々の些細なトラブルは気にせず、笑える想い出にすることも時には必要です。良く言えば皆サービスする側もされる側も人として立場が対等、悪く言えば相手を思いやる+αのサービス精神なしですが、それもまた人と人、スペインの風土です。
バルによってはコップいっぱいのビールがカウンターを滑って、私達の前へ到着します、笑

6.市バスに乗る時は運転手さんに行き先を言うべし!!

スペインの市バスに乗ってて、バス停を口にしてるスペイン人はいません。知らない土地だと行き先を運転手さんに伝えて教えてもらいます。バス停の名前はあってないようなものが現状なんですね。
目的地(または近くの有名な建物、例:カテドラル等)を伝えて、教えてもらう事をお勧めします。地元の乗客も親切に教えてくれますよ。

7.バスターミナル&駅からグラナダ市内に向かう市バス(LAC、SN1)移動の車中では、ガイドブックはしまうべし!!

ガイドブックに釘づけになってる旅行者からのスリ被害が大変多いです。どうしても開きたければカテドラル前で降りて、建物を背にしてからガイドブックは開きましょう。なおカテドラルの位置は『カテドラル?』と周りの人に聞けば直ぐ教えてくれます。それぐらいの外国人との触れ合いは楽しんでください。恥ずかしくても、わからなくても、スられるよりマシです。

8.自分はスリには絶対あわないという自信は捨てるべし!!

特にグラナダですられる人は、『気付きませんでした。。そういえば、あの時、、』という事例が殆んどです。
気配を消して、一瞬の隙をねらう輩が後を絶ちません。
1.開けにくいバッグ、2.貴重品は取り出しにくい別の場所へ、3.バッグは前への最低限の対策は絶対にしておいてください。
それでも一瞬の隙をつかれたなら、、、笑い話のネタにしてしまうくらいの余裕と、気持ちの切り替えも重要です。

★よく聞かれるのが治安。。。首絞め強盗はまだアルバイシン地区で被害に遭う(冬、深夜等人がいない時)という情報は稀に聞くものの、市内での物騒な事件は近年聞かなくなりました。が、しかしスリ、置き引きは本当に多い。

9.緊急事態では日本語で叫ぶべし!!

緊急事態ではいかに切迫しているかを伝える必要があります。
人というのは不思議な物で、言葉で理解できなくとも、表情、雰囲気である程度の事は察知します。危機が迫っているというのを表現するには母国語の方が理に適っている事もあるんですね。
緊急事態が起こっていることを周囲の人に気付いて貰う事が一番重要です。あまり起こってはほしくない事ですが、一応頭にいれておくといいでしょう。

そして最後となりますが、、、、、

10.グラナダとじっくり向き合う覚悟を決めるべし!!

よくアルハンブラ宮殿のみが目的です。と仰るお客様がいます。。。グラナダ情報も少ないし、旅行期間も限られているので残念だなと思うのですが、一つ言わせていただきたいのが、アルハンブラは勿論どのガイドブックにも載っていますが、この南スペインの多種多様な風土を説明しているガイドブックは見当たりません。何よりも人々を魅了するのは、アルハンブラ宮殿、旧居住区を筆頭に、今なお地元の生活が調和し織り成しているグラナダの街並みそのものです。
近代化された都市と並ぶアラブの雰囲気漂う白い丘、様々な装飾のバルコニーが並ぶ世界遺産アルバイシン地区。
いまだ穴掘った洞窟に住むジプシーの聖地サクロモンテ。
ジプシーの哀愁をも感じさせる年中鳴り響く洞窟会場でのフラメンコ。
サン・ニコラス展望台を筆頭に数々の高台から望む闇中に一際輝くアルハンブラ。
グラナダの街を優しく、大きく包み込むように連なる雪化粧のシエラネバダ山脈。
ご旅行の計画を立てるときには、この点をぜひ考慮に入れてください。街並みの美しさ、このグラナダの風土を堪能する時間を設けずにグラナダを立ち去っては勿体無いです。

スペインを旅行される日本から来るお客様の王道コースはマドリッド、バルセロナ、グラナダの3都市中心です。
『グラナダが一番印象に残り、気に入りました』と言われる御客様も実際に多いです。

グラナダに限らずスペインは不思議な魅力に溢れています。日本語情報センターへ訪れて、スペインを何となく来て見たけど旅行して好きになったという方の話を聞くと嬉しくなります。
写真撮って終わるのではなく、一見無駄に見える何も目的を作らない時間が意外と旅の思い出に刻まれるものです。日本語情報センターのアドバイスが少しでも皆様のご旅行のお役に立てれば幸いです。

日本語情報センター 館長  石谷 博史

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