グラナダ在住日本人による観光案内所(アルハンブラ宮殿・白い村・洞窟フラメンコ)

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グラナダ観光スポットについて – アルハンブラ宮殿は知っていますが、他グラナダの見所は?

もう一つの世界遺産、アルバイシンの丘もゆっくりと散策しておきたいところです。
グラナダの町並みの趣に一味も、二味も加えているのがこのアルバイシンの風土でしょう。
古くからの歴史を持ち、イスラムの記憶が刻まれた迷路の様な細い路地、陶器や花植物で彩られたバルコニー装飾、そこには今も息づく記憶、人、生活の本質があります。
ヌエバ広場近くのアルバイシンの丘入口にはアラブ人街、モロッコ雑貨が所狭しと並び、アラブティーで一息つけます。
アルバイシンの丘に続く聖地サクロモンテでは毎晩哀愁が漂うフラメンコが鳴り響き、そして今なお洞窟住居での生活が垣間見えます。夏は涼しく、冬は暖かい洞窟住居から一歩外に出ればアルハンブラ宮殿が聳え立つとまた違う価値観の生活が今なお引き継がれ続いています。

そして、情報が少ないため見落としがちなカルトゥーハ修道院ですが、一部屋を埋め尽くしたアンダルシア一のバロック装飾もまた素晴らしい見応えです。
クラシック作曲家のマヌエル・ファジャ、フラメンコにも多大な影響を与えた詩人ガルシア・ロルカ等文化面でも多彩なグラナダですが、なによりグラナダに引きつけらる魅力はその町並みの美しさと市内に溶け込む地元の風土を味わえる事です。

通常世界的な観光都市というのは発展しており、観光所の周りは観光客目当てのお店が軒並み埋め尽くされます。
しかし、グラナダはアルハンブラがあるにもかかわらず中規模で、またその一部をなすアルバイシン地区自体が世界遺産である為、厳しい規制があり新参ものは入りにくく、未だ何十年も住んでいる人達の生活が続いています。純粋な南スペインのひとつの顔がそこにはあり、比較的自然に生のスペインを感じる事ができるのです。
何処を見たからもうグラナダはいい。とそんな悲しい事を言わずに、時間の許す限りこの街に浸ってみてください。

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